検察審査会の不思議

 検察審査会は検察の手際を調べて問題をあればそれに意見をつける機関である。どんな風に調べているかと、審査員経験者の証言などによると、事務局から膨大な書類を渡され、事務局職員に審査のポイントを説明されながらそれを読み込むだけが大半だという。資料や自分が書いたメモも持ち帰ることは出来ない。
一回につき5、6時間3ヶ月間で6回の会議が開かれたとして30時間余り、その時間で素人が司法関係の膨大な書類を説明を受けながら読んで結論を出す。
裁判員制度でも同じ感想を持ったがこれでは「印象だけで結論を出すだけだ」。
印象なら、かなり「誘導」が働く。
果たしてこれは公正な審査なのだろうか。
民間人が参加したというアリバイ工作をする制度だと思う。

 
 弁護士や裁判官など法曹界から選んで監察機関を作り、十分な時間と権限を持たせて事に当たらせなければ意味がない。場合によると検察に変わって公訴しなければならない重大な会議なのである。
素人の印象による議決がそれをさせると思うと不思議でならない。



参考:
asahi.com朝日新聞社):千ページの証拠資料・条文勉強…検察審査会の経験者証言 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY201007210634.html