過剰生産恐慌

利回りを常に求める経済は、余剰を求め続け、気がつくとすっかり過剰になっている。
過ぎたるはなお及ばざるごとし

今回の不況は証券や金融市場における信用過剰がきっかけになったが、信用過剰を作ったのは、消費需要に限界が来ており、生産過剰であるにもかかわらずそのペースを落とすことができないためどこかで経済を引っ張らなければならなかったことにある。資本を転がすことで価値をつくり、広告で物欲を刺激して贅沢に消費させることで生産性を維持してきた。
先進国の生産性はとっくに過剰だったのだ。それでも市場開拓の余地があるうちは良かった。しかし、市場が拡がる速度より生産が拡大する方が早くなる。

 恐慌がが起きたり戦争が起きて過剰な分をなくさなければ、帳尻が合わないのだ。