ネット右翼たちへ

麻生太郎首相は2日午後、村山談話の踏襲を表明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=625104&media_id=4

日本の過去の侵略と植民地支配を謝罪した1995年の村山富市首相談話を踏襲する考えも表明した。

このニュースでネット右翼たちは右往左往していた。彼らのいうことはいつも同じなのでここで取り上げるほどのことは何もない。

ここでは、オレがあるミクシィ会員に送ったメッセージを残しておく。

taroumaru10/6

 巷に出回っている証言や証拠を今更出し合っても意味はないでしょう。
南京大虐殺についていえば、どれも決定的とは思えません。ただし、南京に限らず虐殺があったのははっきりしていることです。
 わたしは、引き揚げ者や元兵隊・元軍人から直接当時の事情を聞いています。
昭和30年代まではそういう機会が結構ありましたが、誰もが知っている常識だったので特にニュースになるようなことはなかったのです。暗い出来事を表沙汰にしたくなかったのかもしれません。
 おばは満州から引き上げるとき子どもを置き去りにしてきました。それを悔やんで泣いていたことをはっきり覚えています。その時、本来ならば殿につくべき軍人たちは先に逃げたと慟哭していました。しかし、それも仕方がないことだったともいっていました。
 最近リメイクされた「私は貝になりたい」というドラマのオリジナルが放映されたときには戦時下で起こった非人道的なできごとについて色々な話を聞くことができました。虐殺した方もされた方も地獄を体験してきたのです。もちろん虐殺された被害者には取り返しがつかない事という認識もありました。
 さすがにその時子どもだったわたしに慰安婦の話はされませんでしたが、戦時下でひどい目にあった女性の話は自然と漏れて耳に入ります。
 内地出身者と外地出身者との差別もありました。
 戦局が厳しくなるほどそれらは顕著になったようです。

 あなたはこういう生の声を聞く機会を持つことができないかもしれません。しかし、あの戦争を体験した人たちの多くはそれを正当化していない事実を知ることはできます。戦争に対する反省は政治的なことではなく、まずそれに関わった全ての人たちの内心から生まれてきているのです。それを第一に考えるべきでしょう。