地下生活者の手遊びからいただいたネター「戦後日本の殺人の動向」サマリー  

 
 いただいたネタを少し料理してみる。http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20080619/1213814622

繁殖開始期の男性は他のどの性・年齢グループよりも強い競争性・自己顕示欲をもっており、メンツや評判にこだわり、リスキーな行為に走る。男性がこの時期にこうした心理特性を持つことは、その後の人生における男性間の競争や女性からの配偶者選択において有利に働いてきた


繁殖開始期の男性って、15〜16歳のオトコのことだ。
「強い競争性・自己顕示欲をもっており、メンツや評判にこだわり、リスキーな行為に走る。」のも丁度この時期である。
暴走族は二十歳になったら引退だ。
50年生きてきて、最も危ないケンカをしたのは14〜15歳だった。加減を知らないので、互いに殺人につながりかねない勢いになる。しかし、オンナに不自由しなくなり性的欲求不満がなくなると、ケンカはしなくなる。したとしても、要領で凌ぐようになり逃げるが勝ちと言うことも覚える。

ところが殺しのピークは20代半ばにくる。
つまり、欲求不満が蓄積され、殺しに発展するほどこじれた結果がユニバーサルな傾向と言うことなのか。

寿一ちゃんの解釈は一歩足りないな。繁殖開始期ではなくて、どのくらいオンナに不自由したかがこの結果につながるんじゃなかろうか。

ところで、オンナの性体験が早まっていく傾向と若い世代の殺人頻度が下がる傾向は反比例しているんじゃないだろうか。
性欲が強いタイプのオトコは早熟である傾向が強いから、早い段階で初体験する。そういうオトコは一生を通してオンナに不自由することが少ない。相手になるオンナが増えることで性欲の強いオトコの欲求不満は低くなる。結果、欲求不満をこじれるほどため込むオトコも少なくなる。
性欲には個人差があって淡泊なオトコは意外と多い。そういうオトコはこじれるほど欲求不満にならない。他に気を紛らわせることも多いしなおさらだ。
80年代以降の傾向はこれを表している。

性的欲求不満が殺人につながらないとなると、経済的欲求不満や社会的地位に対する欲求不満が殺人の動機になっていく。これが深刻なのは中高年だ。

海外の事情はどうなんだろう。外国の若者は性欲が強いんだろうか。
セックスの回数を比較したデータだと日本は世界的に最低のレベル。つまり、性的に淡泊な傾向と言うことだ。
おそらくこれが、殺人率を下げているんだろう。

性欲には遺伝的な要因もあるに違いないが、日本列島の集団に淡泊遺伝子の頻度が高くなったとは思えない。おそらく、何らかの社会的要因によるものだ。
若い連中の殺人率が下がったもそれが理由かもしれない。
この15年くらいの若いオトコはセックスに消極的な傾向がある。下ネタを振っても盛り上がらないし、風俗にも興味を持たない。かといって、恋人もいないようだ。
それに比べ、オンナは性欲むき出しだ。少数のオトコが掛け持ちで相手になることになる。

世代の効果が消滅する数十年後には、ふたたび若者にピークがあるユニバーサルな殺人曲線にもどると予想される


おそらく日本ではなかなかそうはならないだろう。
むしろ、性的に淡泊になる傾向が世界的に広がっていくと予測する。