精神性の起源

15万年前の人々(自然状態のヒト)の精神性はその後地球の隅々に拡散したことに大いなる影響を与えたと思う。
人間の精神性はプリセットされた能力である。
ヒトの高い適応度にはそれが大きく影響しているだろう。
ただし、精神性には脆い部分がある。それが顕著に表れるのは想定を超えた現実に直面したときだ。現実=環境を導いたのはヒトである。
「現実の拒絶」とは環境を自ら変えていることに他ならない。

ここでのやりとりでも明らかなように、言葉の持つ曖昧さがオカルトの本性ではないだろうか。
論理的演算ではコンフリクトしてしまうことを、呪術=言葉は取り繕ってしまう。

天敵や競争相手がいなくなって極端に適応度が高まってしまう生物は、爆発的に個体数を増やし、餌を食い尽くして一気に個体数を減らすことになる。
今勝ち目がなく見えるのは、それを予測するからであろう。
精神性の敗北ではなくヒトの敗北である。

未来を向こうが過去を向こうが今現在を基準にして解釈しているだけ。予測は裏切られ、記憶は消えていく。
ヒト今しか見ることができないくせに、それを自覚していない生き物だ。
15万年前のヒトも同じだったに違いない。